conga リペア日記 2010.7 修復再開・・・出来たぁ
@ ある日知り合いからコンガを貰いました。 要らなければ捨てちゃうとのこと ニッシーが黙っているはずはありません 貰ってきました。 しかし、2本とも胴に割れが発生しています。 特に小さい方は割れも大幅です。 金具も割れた物がかなりあり。 色々考えましたが、ともかくコレをリペアする事に致しました。 |
A まずは、割れを修復です。 いままで同様、木部の修復には木工ボンドが一番。 割れた隙間にたっぷりと塗り込みます。表にはみ出してもかまいません。 |
B元から付いていたタガを木片と木槌を使って締め込んでいきます。 最初はあまり抵抗なく締まっていきます。これを一カ所に集中しないように対角状のポイントをすこしづつ打ち込みます。 割れ目に入っていた接着剤は徐々に追い出されてきます。 あるところまで来ると突然タガがそれ以上降りて行かなくなります。 |
C締め上がりました。オリジナルの時よりも、タガの位置が1cm程下がっています。それだけ木が痩せたのでしょう。 吹き出したボンドはザッとふき取っておきます。 1日でボンドは固まりますが、念のため1週間放置。 |
D次に表面の加工 長年使ってきた木製の楽器は表面のニスに細かなクラックが入ったりします。 本格的には古いニスを全て紙ヤスリで除去し・・・・とか紹介されていますが、コンガなどは特にアチコチぶつけられて凹んだりし、深い傷もあります。これらを全て除去するには1mmくらいは削り落とさなくてはなりません。それは非現実的。 今回は、まず大きな汚れを平ヤスリなどで削り取り、ラッカーシンナーで手早く清掃。 これからが本番。ラッカーシンナーをコップに少量取り、刷毛にシンナーを浸し、ボディの表面を撫でます。ひたすら撫でます。 シンナーが蒸発したらまた少しシンナーを追加し、ひたすら撫でます。 こうすると徐々に古いシンナーが溶け出しボディの表面を濡らしていきます。よく見ていると、表面の微小クラックが徐々に消えていきます。 新たに最近のニスを足して塗るときは古いニスとの相性も注意したい所です。妙にアクリルなどが入っていたら台無し。 だから、私は「古いニスを溶かして再利用方式」を推奨します。 |
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2010年5月 ・・・コンガ修復再開 実は、ボディが直ってももっと重大な壊れ部分があったのです。 右図、金具の割れでした。 かなり年代物のコンガ・・・どうやたモロい「アンチモン合金」らしい。 大小コンガ合わせて全部で11個使われているのだが、そのうち5個がこのようなありさま。 健在なものを集めて、それを元に鋳物やさんを回りました。 鋳物やさんによってずいぶん違います。 ようやく川口の「丸勝鋳造」という所で安い見積もりをもらい発注しました。 この発注までに随分時間を使ってしまったなぁ |
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アルミ鋳物は弱いかな?と思いましたが、なにせ真鍮が値が高い 砲金・・やっぱり高い よくよく見ると元々肉厚の形状です。 これはアンチモンでも耐えられる様にだな。 アンチモンよりアルミの方が強そうだから ・・・・という事で、最終的にはアルミに落ち着きました。 |
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知り合った浦和のbar:Graceにあげちゃいました 左から、島さん、マスター、そしてオイラ |
浦和駅東口から北に向かって徒歩2分 興味のある方はぜひ行って見てください |